練習前にボールをチェックしたら、「また空気が抜けてる…」なんてこと、よくありますよね。
せっかくの試合用ボールも、空気が抜けていると弾みが悪くなったり、感覚が狂ってしまったりします。
実は、空気抜けや空気が入らないトラブルの多くはバルブ(空気穴)や針の扱い方、保管環境が原因です!
この記事では、バレーボールの空気が抜ける・入らないときの原因と対処法、そして長持ちさせるコツを詳しく紹介します。
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バレーボールの空気が抜ける・入らない主な原因

① バルブ(空気穴)の劣化・変形
ボール内部のゴム製バルブは、空気を入れるたびに針を抜き差しするため、少しずつ劣化します。
経年劣化や乾燥でゴムが硬化・変形すると、空気漏れや針が入らない原因になります。
対処法
・ボールを濡らさない、保管環境に気を付ける
経年劣化を完全に防ぐことはできませんが、
劣化を早める可能性のある水分や熱(温度変化)には気を付ける必要があります。
② 空気針の先端トラブル
針が曲がっていたり、先端が潰れていると、バルブを傷つけて空気漏れの原因になります。
また、針にホコリや砂が詰まっていると空気が入らないことも。
対処法
・空気針は使用前に柔らかい布で軽くふく
・空気針が曲がった場合はすぐに交換
空気針の先端の穴は非常に小さいため、ゴミが詰まると空気が入りません。
また、針が曲がると、空気が通る空洞が狭くなり空気が入りにくくなります。
③ 温度・湿度などの保管環境
気温差が大きい場所で保管していると、内部の空気が膨張・収縮し、結果的に空気圧が下がって見えることがあります。
特に冬場に寒くなると、自然と空気圧が低くなりますからね・・・
ちょっと気温が下がってきたらボールの空気圧チェックは欠かさず行いましょう!
そして、寒くてボールの空気圧が下がっていると赤切れや手荒れの原因にもなります。
一旦あかぎれや乾燥肌でカサカサになるとバレーを続けるのが苦痛になることも・・・
対策の記事がありますので参考にしてください!↓
また、夏場に高温の車内や器具庫の窓際で日が当たったりする場所に置くのもボールの劣化を速める可能性があるので注意が必要です。
④バルブ内部の異物混入
砂やホコリが入ると、バルブが完全に閉まらず空気漏れを起こします。
空気を入れる際に空気針が汚れているとそのまま異物を押し込んでしまう原因になります!
細かいことかもしれませんが、少しでもボールを長持ちさせるために気を付けましょう!
対処法
・空気針やバルブ周りが汚れていないかチェックしてから空気を入れる
空気抜けを防ぐための正しい扱い方
① 空気を入れる前に「空気針を濡らす」
水で濡らしても良いですが、できれば専用のオイルを使いましょう。
バルブと空気針との摩擦が減ってバルブも針も長持ちしますよ!
詳しい空気の入れ方は別記事で紹介しています↓
② 空気を入れすぎない
バレーボールの空気圧はミカサ0.300~0.325kgf/cm2、モルテン0.294~0.319kgf/cm2(4.26〜4.62psi)です。
空気を入れすぎると、内部圧力でバルブが歪んで空気漏れの原因になります。
また、ボール表面の合皮や縫い目が痛んでボールが変形することもあります。
私は空気を入れすぎてボールが変形したことがあり(元々ボールが痛んでいた説あり)、魔球のようなサーブが打てるボールを開発したことがあります!
空気圧計付きの電動ポンプを使うと、入れすぎ防止+時短になります。
③ 長期不使用予定のボールは少し空気を抜いて保管する
練習後にわざわざ空気を抜いて、次の練習の際に空気を入れなおす・・・・?

そんなことしてたら余計に空気針やバルブが痛みます(笑)
例えばカップ戦で入賞したりすると新品のボールもらえたりしますよね?
でも、チームのボールもまだまだ使えるし、わざわざ新品ボール出さなくても・・・
このような場合、少しだけ空気を抜いてボールを休めさせましょう。
完全に抜くとボールが凹んで表面の合皮にシワや癖がつくことがありますので気を付けましょう。
それでも空気が抜けるときの最終判断
何度入れても空気が抜ける、空気針が全く刺さらない・・・
そんな時はバルブが破損している可能性が高いです。
バルブは交換することができますが、専用の工具が必要です。
交換の仕方はYOUTUBEで紹介されています。
私はやったことありませんが、明らかにバルブに問題があってしかもまだ新しいボールの時には挑戦してみたいですね!
公式球は割と高額なので、ボールごと買い換えるのも大変ですしね・・・
【まとめ】空気抜けは「扱い方」と「保管方法」で対策可能
バレーボールの空気抜けは、ほとんどが日々の扱い方で防げます。
空気抜け予防策
・空気針にはオイルを使う。
・空気を入れすぎないように空気圧力計と自動空気入れの検討
・保管場所・方法に気を付ける
この3つを意識するだけで、ボールの寿命はぐっと長くなります。
定期的に空気圧をチェックし、違和感を感じたら早めに対処しましょう。



