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はじめに:気軽に引き受けた“車出し”、でも気になる「もしも」
スポ少やクラブチームの遠征では、保護者が車を出して子どもたちを送迎することがよくあります。
「うちは車が大きいから」「順番だから」と気軽に引き受けがちですが、ふと頭をよぎるのが——
「もし事故が起きたらどうなるんだろう?」
という不安。
実は、こうした「ボランティア送迎」は保険の補償範囲がグレーになりやすい部分でもあります。
この記事では、車出しをする保護者が知っておくべき保険のポイントをわかりやすくまとめます。
① どんなときに保険が必要になるの?

送迎や遠征で保険が関係してくるのは、こんな場面です。
・チームの子どもを自分の車に乗せて遠征へ行く
・宿泊施設から試合会場までの往復で事故が発生した
・帰り道で同乗していた子どもがケガをした
いずれも「チーム活動中の移動」にあたりますが、交通事故の場合はチームの保険(スポーツ保険)ではカバーされないケースもあります。
② 自動車保険でカバーできる範囲
まず確認しておきたいのが、自分が加入している自動車保険(任意保険)の内容です。
| 補償項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 対人・対物賠償 | 他人をケガさせた/物を壊した場合 | 法律上の賠償責任を補償(無制限がおすすめ) |
| 搭乗者傷害/人身傷害 | 同乗者(他の子どもを含む)のケガ | 無償送迎であれば通常の契約で補償対象 |
| 自損事故補償 | 自分や家族がケガをした場合 | 運転者自身もカバー |
| 弁護士特約 | 相手方との交渉トラブルに対応 | あれば心強い特約 |
ポイント
「ガソリン代や高速代を割り勘する程度」であれば、営利目的には当たらず、通常の自動車保険で補償されます。
ただし、“謝礼”や“送迎費”として金銭を受け取ると業務扱いになる可能性があり、補償対象外になることも。
私のチームは県外に遠征に行く際にはガソリン代と高速費は部費からお支払いをしています。
実際にかかった費用を全員で割り勘しているだけであり、謝礼をもらっているわけではありませんので、業務扱いにはならないということになります。
③ チームや団体の保険はどうなっている?
多くのスポ少やクラブチームでは「スポーツ安全保険」に加入しています。
私のチームでも子供達は全員入っており、保護者会長が一括で管理しています。
-
スポーツ安全保険加入依頼システム「スポあんネット」
www.sportsanzen.org
このスポーツ安全保険は移動中の事故や自宅から集合場所までの送迎も保証されます(一部例外あり)。
また、チームによっては、送迎中の事故にも対応できる任意保険を別途かけている場合もあるので、
一度、代表者や監督に「どこまで補償がありますか?」と確認しておくのが安心です。
④万全を期すなら、追加で検討したい保険
個人賠償責任保険
自分や家族が他人に損害を与えた場合に対応(自転車事故などにも有効)
弁護士特約
もらい事故など、過失割合に納得できないケースで強い味方
人身傷害補償の拡大
搭乗者だけでなく歩行中も補償されるタイプに変更も可
これらは月数百円程度の特約で追加できることが多いので、「車出しの頻度が高い保護者」ほど検討価値ありです!
【まとめ】確認しておくだけで“安心して送り出せる”

スポ少やクラブの送迎は、子どもたちの活動を支える大切な役割です。
とはいえ、事故のリスクがゼロになるわけではありません。
チェックリスト
✅自分の自動車保険の補償範囲を確認した
✅弁護士特約・個人賠償の有無を把握している
✅チームの保険内容を代表者に確認した
✅ チェックリスト
自分の自動車保険の補償範囲を確認した
弁護士特約・個人賠償の有無を把握している
チームの保険内容を代表者に確認した
この3つを確認しておくだけで、「もしも」の時に慌てずに済む安心感が得られます。
