オーバートスができない。
初心者やまだ力のない小学生には多い悩みだと思います。
具体的にはボールが飛ばない、正確性がない、ボールを持ってしまう(ホールディング)という症状に悩んでおられる方が多いと思います。
今回はオーバーハンドトスのコツと練習方法を紹介します。
最後にフォームを矯正するグッズ【セッター製造機】も紹介しておりますので、是非最後まで読んでくださいね!
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オーバーパスとは?
オーバーパスはバレーボールにおけるボールをパスする手法の一つです。
両手をおでこの前で構えボールを包み込むような形で前方に弾きます。
一般的にスパイクを打つためのパスはオーバーでトスをします。
そのほうが直前までトスの方向を相手に悟られず、また、味方に対して多彩なトスを挙げ、攻撃パターンを組み立てる攻撃の要となりうるからです。
オーバーパスの構えと方法
それでは小学生、初心者さんの為に基本的なトスの構えと方法を説明いたします。
まず、トスが上手くいかないと悩んでいる人は構えとボールの捉え方が間違っていることが多いです。
1.おでこの前でボールを持ってみる
まず両手でおでこの前でボールを持ってみてください。
この時、てのひらがボールに当たらないように注意してください!
人差し指と中指でおにぎりのような三角形を作ってください。
ボールに触れていいのは第二関節までです。
オーバーハンドパスは指の弾性をうまく使う事できれいでしなやかなトスを上げることができます。
指の付け根の関節や、手の平が当たってしまうとボールを押したり、打つことになり、
ボールのコントロールができないばかりか、ホールディングの反則を取られてしまいます。
このボールの持ち方がオーバーハンドトスの基本的な構えとなります。
2、脇は程よく開き、手は背屈
脇を閉じすぎると親指と人差し指でボールに沿ったきれいな三角形になりません。
また開きすぎても同様に三角形にならないことがわかると思います。
この三角の手の位置がプレー中にも自然にできることが大事
完全な三角というイメージよりは『やや丸みを帯びたおにぎり』みたいな感じです!
また、手首はやや手の甲側に曲げます(掌屈)
ちょっと画像では分かりにくいですが、
手首を伸ばさず手前に少し曲げた状態でボールにコンタクトしましょう!
3、おでこぎりぎりまでボールを引き付ける
実際にボールを捉える位置はおでこギリギリのイメージです。
ボールを迎えに行くように手を伸ばしてしまうと、初心者や小学生では力が足りず、ボールを飛ばすことができません。
バレーが上手くなると高い位置でボールを捉えることで相手ブロックを引き付けたり、クイック攻撃等のトスは上げやすくなりますが、
それはもう少しうまくなってから練習しましょうw
基本はおでこギリギリです!
おでこのギリギリまでボールを引き付けることで、肘を十分に曲げることができるので、足の伸展と肘の伸展の力を連動させることができ、よりボールにパワーを伝えることができるのです。
4、親指、人差し指、中指で弾く
親指と人差し指と中指で弾くイメージでトスをしましょう。
宮下遥選手の手の形を画像をクリックしてご覧ください。
他の指もボールに触れますが、ボールに沿える程度のイメージです
トスをした後の手は、左右対称で三角形の形に戻っていくイメージです。
5、下半身の力をしっかり使う
トスをする瞬間に股関節、膝を伸ばすことで、下半身の力もボールに伝えることができます。
そのためにはボールの下に早く入ることや、床反力を使える身のこなしが必要となります。
初心者や小学校低学年だとどうしてもボールを手や腕の力だけで操作しようとしてしまうのですが、
小学生は力がないので全身の力を使ってボールを遠くに飛ばす必要があります。
【セッター製造機!?】オーバートスフォーム矯正グッズ
基本的なオーバートスのフォーム解説はこれくらいにして、
安定したトスアップのためのオーバートスの手の形を矯正できるグッズを紹介します。
セッターのトスの形を作る練習器具とはこちら↓
私が今回試したのは商品名が違いますが仕組みは全く同じものでしたw
直径4㎝くらいのプラスチックの球体にバンドが付いており
使用方法としては球体が手の平の真ん中に来るようにマジックテープで留めるだけです!
ちょうど球体を握る位置で留める感じです!
球体がボールに干渉しないためには手の平をボールに当てるフォームではうまくいきません!
自然に第二関節までのところでボールを捉えるフォームが身に付きます。
一つ難点としては、
小学校低学年ではそもそも手の大きさが小さすぎて、指が短いので球体しかボールに当たらないという現象が起こりますw
3年生くらいからは大丈夫でした!もちろん大人は問題なく使用可能です。
まあ、値段的にもお手頃価格なので試してみる価値はありそうです。
実際、3~4年生がこれを使ってしばらくトス練習をした後には、
セッタートレーナーを外した後でも指の形がきれいなタッチでトスを上げることができていたように見えました!
【まとめ】正しいフォームできれいなトス回しをマスターしましょう!
正しいフォームでオーバートスができるようになると、味方の攻撃回数が増えます。
また、オープン、クイック、バックトスなど多彩な攻撃への起点にもなる。
そして、高めのサーブやスパイクも捌けるようになるとレセプションやディグの成功率も高まります!
ぜひ、このグッズを使用して正しいオーバートスを身につけましょう!