小学生バレーには肘サポーター、膝サポーターの着用義務はありません。
しかしほぼ全ての小学生プレイヤーはサポーターを着用しています。
けがの予防のためには間違いなくつけるべきですが、
指導をする際にはこのサポーター着用のデメリットを感じることが非常に多いです!
サポーター着用のデメリットについて考えてみましょう。
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バレーボールにサポーターは必要か?
さて、多くのチームの子供たちが着用しているサポーターですが、過去に全国優勝したチームでサポーターを着用していないチームがありました。
2019年、私が指導していたチームは全国大会ベスト16の成績を収めた第39回 全日本バレーボール小学生大会全国大会。
その大会の女子の部で優勝した広島県代表の上黒瀬JVCです。
この大会の決勝の模様はyoutubeで見ることができます。
相手の宮崎県の日南ラビッツの選手は全員がサポーターを付けています。
そして、男子の優勝チーム、東京代表 東京杉一の選手もほとんどの選手がつけていません!
全国優勝するにはサポーターつけないほうがいいのか・・・?
あ、違いますww9割違います!
両チームの監督さんと直接お話をしたことはありませんので、確実なことは言えませんが、おそらく指導の段階で着けない指導をしておられるのだと思います。
ちなみに両チームとも練習試合で私のチームも一セット戦ったことありますが
ぼっこぼこにやられましたww
上黒瀬の小林直輝監督の指導の一端が垣間見れる本がありますのでオススメします(私も持ってます)
では、サポーターを付けるデメリットを私なりに解釈して説明していきましょう!
小学生バレーにおけるサポーターを付けるデメリット
サポーターを付けることによるデメリットとしては以下のようなものが考えられます!
- サポーターに頼ったレシーブフォームとなる
- 気になって集中力が落ちる
- 皮膚疾患を増悪させる
特にレシーブのフォームは低学年ほど変な癖がつかないように気を付けないといけません
1.サポーターに頼ったレシーブフォームとなる
膝をついてレシーブをする。
これは必ずしも悪いこととは言えません。
現に全日本女子の選手もサポーターを装着し膝をつくことがあります。
ただし、小学生と違うのは成人選手は下肢の筋力があります。
そのため、なるべくボールの落下点にステップして移動し、それでも間に合わない場合は膝をついてさらに重心を下げ、ボールが床に接する“球ぎわ”にリーチしてボールを処理することができます。
小学生は下半身の筋力はまだ未熟です。
小学生の運動戦略に着目して練習を見ていると
筋力がないので重心を下げて安定して移動することができず、ボールに対して先に膝をついて、下半身の負担を少なく安定させているよう見えます。
しかし、それではレシーブできる範囲が狭くなりますし、ブロックのワンタッチやフェイント攻撃などに対して膝をついてしまっているので動けなくなってしまいます。
ポイント
小学生は筋力が少ない
↓
安易に膝をついてしまう
↓
レシーブ範囲が狭くなる
2.気になって集中力が落ちる!?
小学生あるある
一日練習の午後は集中力が限りなくゼロに近くなるw
なんなら低学年だとラインズマンや点つけしながら寝ちゃうzzz
小学生はそんなもんなんです、体も未熟、精神力も未熟。。。
サポーターは適度の圧迫感がありますが、関節部に装着するためズレやすい。
ずれたサポーターが気になって、直すのに必死になってetc.
とにかくいろんなことが気になって集中力をそがれます!
そんなに気にならないでしょ???
それは大人の感覚!子供はマジで集中力切れますw
3.皮膚疾患を増悪させる
これは我が子の実体験でもありますが、いわゆる“あせも”になることがあります。
練習後のサポーターってしっとり湿ってますw
それを長時間着けることであせもになったり、逆にかさかさになってしまうことも・・・
そうなってしまうとかゆみで集中力は落ちてしまいます。
サポーターありきのプレイスタイルが一番のデメリット
3つのデメリットを挙げましたが、やはり一番のデメリットは
すぐに膝をついてしまうこと!
膝をつかずに粘り強く重心を落としてレシーブすることを運動学習しておくことは、
高学年になるにつれ身体が発達してきた時に、理想のレシーブフォームを手に入れる近道になります。
とりあえず膝をついてからレシーブすることはあまり学習しないほうがいいのは間違いありません!
【まとめ】膝はつかないほうがいい!けど、けが予防にはサポーターを付けるべきw
今回はサポーターを付けることのデメリットを紹介しました!
しかし、これだけデメリットを紹介してから言うのもあれですが・・・
けが予防のためにはサポーターは絶対に必要ですww
悪いことは言いませんw下の記事を参考にしてとりあえずサポーターを購入してあげましょう!
バレーボールサポーターの買い方~サイズ感や種類について~
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サポーターをしていても簡単に膝をつかせない意識づけ、指導をしていく必要があるということです!