小学生バレーはルールや道具が成人バレーとは異なります。
私も5年間小学生バレーボールのコーチとして携わっていましたが、最初はわからないことだらけでした。
自分がしていた成人バレーとの違いをよく理解し,
適切な指導をした結果(いやいや…子供たちが頑張った結果w)
全国大会ベスト16まで行けました!
私と同じように成人バレーやってる人が、
例えばいきなり小学生バレーのコーチや審判を依頼されたら、
戸惑うことが多いかもしれません。
そこで小学生バレーボールと成人バレーボールのルールや道具の違いをご紹介します。
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小学生バレーと成人バレーの違い
1.バレーボールの規格が違う
下の図はmolten(モルテン)のホームページを参考に作成しました。
モルテン プロダクト インフォメーション
productinfo.moltensports.jp
バレーボール 周囲 直径 重量 クラス 5号 65~67cm 21cm 260~280g 一般・大学・高校用 4号 62~64cm 20cm 240~260g 中学校・レクリエーション・家庭婦人用 軽量4号(ミニバレーボール) 62~64cm 20cm 200~220g 小学校バレーボール試合球
小学生バレーで使用するボールは軽量4号です。
成人バレーをやっている人が手に取るとすごく軽く感じます。
小学生の体格と、腕の力に見合った軽さに設定してあるんでしょう。
あまり重たい球を使用するとケガにつながる恐れがありますからね。
よく高校くらいになるとバスケのボールでトス練習とかしたことある人多いかも・・・
でも小学生はまだ体ができていないのであまり負荷の強い練習はオススメしません。
公式戦に使用されるボールメーカーは現在のところMIKASA(ミカサ)とmolten(モルテン)
同じ4号軽量球でもグレードがありますので試合で使用できるのは検定球と記載のあるものに限られます。
できれば練習の時からこの検定球を使用したいですね。対する練習球は価格が割安ですがやや質感に違いがあります。
2.ネットの高さ、コートの広さが違う
ネット高
ネットの高さは男女とも200㎝です。
男子 | 女子 | |
小学生 | 200 | 200 |
中学生 | 230 | 215 |
高校生 | 240(243) | 220 |
一般 | 243 | 224 |
単位:㎝ |
男女のネット高の差は中学生からついてきます。
小学生って男女の身長差ありませんからね…どっちかといえば女子の方が大きいです。
ちなみに高校男子は地方ブロックや全国大会のみ243㎝のネットが使用されます。
コートの広さ
頑張って手書きで図を作成しました・・・
少し醜いですがご了承ください。
黒が成人、赤が小学生のコートの広さです。
片方のコートが一辺8mとなっており、
エンドライン、サイドラインとも成人より1mずつ狭い仕様になっています。
小学生特別ルールがある
ローテーションがない
ローテーションありません。
なので試合中にポジションチェンジしても全く問題ありません。
加えてリベロもありません。
前衛、後衛の概念もないので、極端にいうと6枚ブロックも可能です!
したがって、試合前に提出するオーダー表もポジションに背番号を書く様式(目玉という)ではなく、
サーブ順に背番号を書く小学生バレー特有の書式があります。
セット数と得点
小学生の場合は3セットマッチ21点先取です。
小学生の体力的に5セットは厳しいという考え方なのでしょうか
全国大会決勝でも5セットマッチはありません。
選手交代の回数
1セットにつき12回まで選手交代できます。一般は6回。
多くの子供たちにバレーの楽しさを!という方針なのでしょう!!
ペネトレーション・フォールト
片方の足(両足)または片方の手(両手)がセンターラインを越えて相手コートに触れても、侵入している片方の足(両足)または片方の手(両手)の一部がセンターラインに接しているかその真上に残っていれば許される。他のいかなる身体の部位も相手コートに触れることは許されない。
2019年度版RULEBOOK バレーボール6人制競技規則 付録(2)小学生バレーボール競技規則
ちなみに一般は
相手チームのプレーを阻害しない限り、
足首より上の身体のどの部分が相手コートに触れてもよい。
とされています。
なので・・・
上の図は一般ならセーフですが小学生は反則となります。
【まとめ】小学生のバレールールは一般との違いに注意
小学生はまだ身体が未熟なため、
体力やけがのリスクを考慮した道具やルールとなっているようです。
指導者側も体罰や暴言のないクリーンな指導を心掛け、
かかわる大人すべてが子供たちがバレーに取り組む姿を支えていければいいですね!!