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バレーボール

バレーボールへの反応が遅いのは反射神経が悪い?

さて、バレーを指導していると、サーブカットでもディグ(スパイクレシーブ)でもボールに対する反応が遅い子供たちがいます。

最初に述べておきますが、どうしても子供たちの中には運動が不得意な子もいます!

これは紛れもない事実、大人でも得意不得意あるじゃないですか

勉強が苦手、スポーツが苦手、いろんな子がいてそれは個性だと私は思います。

ただ、少しでもスポーツが上達して『運動をすることは楽しい』と運動が好きになること!

小学生のスポーツ指導の一番大切なことはそこだと思っています。

それを踏まえて、子供たちの上達の手助けをしてやりたい!

親としてコーチとしてこの記事を書いてみました。

バレーボールへの反応が遅いのは反射神経が悪い?

こういうプレイヤに対して、

運動神経が良いねぇ!!

反射神経がずばぬけてますねぇ!

と言われる方々が多くおられます。

しかし、理学療法士の私からしてみれば、

トミー
トミー

そんなことあるわけないでしょw!

と、常々思っておりますw

では、運動神経が良い、反射神経が良いとはどういう状態なのか?

反応速度を鍛えてレシーブが上達するにはどのようなトレーニングがあるのか?

まとめてみたいと思います。

運動神経、反射神経とは何なのか?

運動神経はただの神経線維

まず、運動神経という神経は身体の中に実際にある神経の名称です。

簡単に言えば、脳からの指令を筋肉に伝え動かすいわば『通信網』です。

ただの神経線維なので、これに良し悪しはありません!

神経線維の伝達速度は太さに比例して一定ですので、

実はこれを鍛えることは基本的にはできません

反射神経なんて神経はない

まず、反射神経という神経は身体の中には存在しません!

強いて言えば反射を起こす機構はあります。

例えば熱いやかんに手が触れた時、瞬間的に手を引っ込めますよね?

熱いと感じてからではやけどしてしまうのですぐさま運動を起こして手を引っ込める、これが反射と呼ばれるものです。

基本的に反射は無意識で起こり、運動神経と同じく、その速度に個人差はほぼありません。

つまり反射を鍛えることなんて基本的にできないわけです!

にもかかわらず、実際にボールに対する動きが明らかに遅い子がいます!!

そしてそんな子たちも、個人差はあるにせよ上達するとボールに手が伸びる!足が動く!レシーブができるようになります

これはいったいなぜなのでしょうか?

それは、反射速度ではなく反応速度の違いです。

バレーボールの上達する要因は反射ではなく反応速度

一般的に反射神経が良くなった、と言われる現象は、反応速度が良くなったということ。

反応速度がよくなれば、レシーブで速い球に反応できる、ブロッカーの動きやアタッカーの動きを瞬時に判断してトスワークをこなす、そして早いトスに対して的確にスパイクを放つなど、バレーボールの技術は格段に向上します。

反応速度を左右する要因としては以下の3つが考えられます。

ポイント

  1. 筋力の向上
  2. 構え、予備動作の習得
  3. 経験に基づく予測、判断(運動学習)

1.筋力の向上

小学生は上学年になるにつれ筋力が自然についてきます。

筋力がないとせっかく反応できて動作をしようと思ってもその動きが緩慢で遅くなってしまいます。

小学生で筋力トレーニングまでする必要があるかといえば、賛否両論ありますが、

わたしは、過度な負担をかけない限りは筋力トレーニングは推奨します!

筋トレといってもバーベルやトレーニングマシンを使用したものではなく、

ダッシュやジャンプといった軽負荷で楽しく継続できるものや小道具(?)を使って楽しくできるものがオススメです!

バレーがみるみる上達する!?リアクションボールトレーニング

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2.構え、予備動作の習得

ボールに反応できたとして、すぐに動ける態勢でなければ結局間に合わないということがあります。

また、すぐに動けるような体の状態(重心移動や筋緊張の調整)も必要。

非常に難しいことを言ってる感じに聞こえるかもしれませんが、

スポーツが上達すると自然に構えや予備動作が整っていきます。

例えばスプリットステップなんかは自然に身につく子もいれば、練習して身につく子もいます。

非常に重要な予備動作ですので参考にしてください↓

レシーブができない子はスプリットステップができていない!?

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3.経験に基づく予測、判断

予測・判断は経験から

さて、あなたが今、サーブレシーブをしようとしましょう。

サーバーがサーブを打った瞬間、ボールの落下点を予測して動く必要があります。

バレー経験者ならある程度素早く落下点に動くことができるでしょう

それは、ボールの打ち出されたスピード、角度、回転、サーブの打ち方からサーブの種類の特定などが経験から瞬時に判断できるからです。

その他にも

『スパイカーの動きを見てスパイクコースを予測する』

『味方のセッターが態勢を崩してトスアップする時は早めに助走に入る』

このような所謂“勘のようなものは何度か同じような場面を経験したことから学習していきます

これを運動学習といいます!

運動学習が進めば瞬時に適切な判断が可能となり、結果的に動きが素早くなるのです。

特にラリー中の予測判断は普段の練習だけではなかなか習得できず、試合形式の練習や練習試合が効果的です。

【まとめ】バレーボールへの反応は鍛えると飛躍的に向上する

運動神経とか、反射神経というものは存在せず、

反応速度は筋力や構え、経験によって向上させることが十分可能です。

確かに子供たちは運動の得意、不得意はありますが、

少しでも反応速度を上げ、いいプレーができるようになる喜びを

一緒に共有してあげたいですね!

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