新型コロナウイルス感染症の拡大が止まりません。
高齢者や基礎疾患のある方にはリスクが非常に高いということで、デイケア、デイサービスなどの通所系サービスを提供する私たちにとっては脅威であります。
では、通所系サービス事業所はこの新型コロナに対してどのような対策をとればいいのでしょうか?
追記 令和3年1月
現在日本全国で感染者が急増しています。
通所サービス利用中の発熱についてはこちらの記事も参考にしてください
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新型コロナに対する対応の基準
令和2年2月24日付で厚生労働省老健局より『介護保険最新情報Vol.769』が通達されました。
内容は
社会福祉施設等(入所施設・居宅系サービスを除く。)における感染防止のための留意点について
とありますので通所系サービスにおける対応はこちらの文章を参考にすることになります。
https://www.wam.go.jp/gyoseiShiryou/detail-list?bun=020060090
この文章の内容を以下に分かりやすく説明していきます。
デイケア・デイサービスにおける感染防止のための留意点
職員等について
- 出勤前の体温測定
- 発熱(37.5度以上)の場合は出勤しない
- 解熱後24時間以上経過で呼吸器症状改善傾向になるまでは出勤しない
発熱がある場合は『管理者に相談 』ではなく『 出勤しない 』 です。
業務が回らない等々で無理やり出勤してはいけません。させてはいけません。
また、ここでいう職員とはボランティアや送迎の運転手等も含まれますので注意が必要です。
発熱が認められた職員に関しては管理者が確実に把握することも記載されています。
利用者について
- 送迎車乗車前の体温測定
- 発熱(37.5度以上)の場合は利用を断る
- 解熱後24時間以上経過で呼吸器症状改善傾向になるまでは利用を断る
重要なのは保菌者との接触を避けるため、送迎車に乗る前に体温測定を行うことです。
寒いから、天候が悪いからと送迎者の中で体温を測っては、感染防止にはなりません。
各事業所で取り組むべき感染予防策
マスクの着用
ただ、2020年2月末現在、医療機関においてもマスクの在庫が相当少なくなってきており、私の事業所でも入荷がままならず、このままではあと一か月もしないうちにマスクがなくなってしまいます・・・
政府、地方自治体における医療機関へのマスク在庫確保の対策が待たれます。
次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
私の事業所でも普段から行っております。
机、椅子、ドアの取っ手など感染源にならないように消毒を行います。
また、送迎車の中も狭い空間に多人数が集まる場所であるため、
次亜塩素酸でふいた後、水拭きをしましょう。
巷にはこのようなグッズも販売されています。自分がかからないためにも、出勤で公共交通機関を使う方におすすめします。
室内の換気
新型コロナウイルス感染症は空気感染はしないということですが、
ごく短時間であれば浮遊エアゾルというかたちで閉鎖空間の中を浮遊し感染がおこる可能性が示唆されています。
これに対して換気をすることによりリスクを少なくすることができます。
最後に
様々な媒体からの情報によればこの新型コロナウイルス感染症を封じ込めることは相当困難なフェイズに入っていると思われます。
今はとにかく感染症の爆発的な増加を抑え、感染のピークを分散させること、医療機関のパニック、パンクを防ぐことが必要です。
主に高齢者に対するサービスを提供する仕事に携わる者として、
自己防衛とともに集団感染を防ぐことに人一倍念頭に置いた行動をとることが必要です。
最後に現時点での厚生労働省の最新情報のリンクを張っておきます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html